クリーピー 偽りの隣人
レンタルしてきました。本の方は読んでないです。
年末年始に見る映画じゃねえ。
胃の痛くなる話でした。褒めてます。
香川さんの演技が良すぎ。あの不気味さ。全編に漂うこいつ話通じねえ感。
少し、あの隣人の不気味さにはファニーゲームを思い出します。話の中身は全然種類が違いますが。(現実の事件が同じ種類か)
全身黒ずくめだし、犬いるし。おかげで全員殺されるところまでの覚悟が容易でした。覚悟大事。
ストーリー的には、この類には王道の流れなのである程度想像ついてしまって、その通りに話が進んでしまうのが少しもったいなかったのですが、あの不気味さは良かったです。
以下ネタバレ含む感想とかなので注意。
・別の事件で妹だけ生きてるけど、本編を踏まえるとこの人もあんなことこんなことしたのかなって思って中々暗い気持ちになります。良いぞこの感覚。
ただ、もしそうだった場合はもっと反応が異なってくる気がしました。少し普通過ぎない......?記憶失くしてるから普通の反応でも違和感ないのだろうか。
そうすると記憶戻った時が地獄ではないか。
・主人公の奥さんの対応に、それはどうなの?と思うところが多くてあまり良い目で見ることができなかった。
犬の鎖を繋がなかったり、その犬が逃げて隣人にじゃれつきに行った時あまりあわてないというか、自身の行動に悪さを感じていなさそうと思ってしまったり。これは個人的な印象ですが。
あと手作りのチョコレートを引っ越しの挨拶に差し入れしたり、大して仲良くない上不審なやり取りもあったにも関わらず手作りのシチューを差し入れようとしてるあたりもちょっとな......
・そういう意味では主人公も、趣味ですと言い切って昔の事件のことを根掘り葉掘り聞こうとするのも失礼極まりない。けど本気です、とも言ってたけどそういう問題じゃねえよ。そういう態度で仕事してきたし冒頭に繋がったんだろうなと思った
・薬?あれ何だよ??!!
・薬注入するときに、歯医者のドリルみたいな金属音がして益々何だよ??!!ってなった
バイオハザードかな
・ 家の位置が前の事件と同じって言ってたけど、あの時点では正直たまたまでは感がある(ただ、最後のあたりで香川パパんが場所定めしてたときも家の位置関係で探してるっぽかったので、実際に家の位置は重要だった様子。主人公の犯罪心理に対する知識と経験からピンと来たんだろうか)
・香川パパんが前の事件と同じ犯人では、って今思うとどの流れで繋がったんだろう......記憶があまりない......
・わんこ真っ先にやられるかと思ってました。そんな事は無かった。
・最後、香川パパんがよく主人公に銃渡したなと。まだ洗脳できてないと思っていたから手錠に繋いでいたのではないのか......
・袋詰めのシーンは良かったです。ああいうシーンが具体的にしっかり描かれると、エグさとか増しますよね。
・奥さんが、引っ越す前から色々諦めていたみたいな台詞があって、実は夫婦仲真っ当に見えたこの2人にも色々あったのかと考えてしまう
・おじいさん警察官の人の安否を懸念
ざっと書いてお察しいただけるかもしれませんが、正直もう少し上手い描き方があったのでは?と思うところもありました。
素材のエグさと香川さんの演技は見応えがありました。